Ⅲ 乾燥
荒木取りから
自然乾燥させて10日間
荒木取りから乾燥の期間を設けるのには、
理由があります。
無垢の木の中には、人間と同様に水分がたくさんある
多くの水分が一気に抜けることによって、
伸縮が起こり
割れや反りが出てきてしまう。
そんな動きを減らすために『 乾燥 』が必要なのです。
木の水分量 = 含水率は、自然に生えている立ち木で150%から200%あると言われております。
自然乾燥や人工乾燥で20%程度までに水分を落とした状態にした無垢の木を
家具屋イヱノでは使用しております。
伐採されてから、ずっと乾燥を続け、
長さ・厚さ方向ともに含水率のムラをなくし、
一定の温度、湿度の条件の中に長時間乾燥し、木が最も気分良く安定する含水率を 『 平衡含水率 』といい、
日本における平衡含水率は、
屋外で15%
屋内は12%
日本の室内と同じ12%前後にすることで
人とともに無垢の木も穏やかに生活ができます。
急に水分を抜いたら、割れや反りもでますし、
気分を損ねてしまいます。
ですので、
荒木取りしてからも時間をおき、
ゆっくりと
じっくり
室内と同じ環境に馴染むよう乾燥させます。
この時間こそが、
永く使える無垢の木の家具にはとても有意義なものとなります。
伐採されてもなお
無垢の木は、生きている
と言われる所以
そんな乾燥期間を経て
本製作がスタートとなります。
*自然乾燥と人工乾燥の話はまたの機会で。
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