Ⅳ 接ぎ (はぎ)
10日間ほどの乾燥期間を経て
乾燥した板材を少しばかり大きめのサイズで接ぎ合わせていきます
単に使う幅になるように木取りをするのではなく、
オーダーメイドであるからこそ、
お客様の好きな杢目だったり、
納める場所によってどこが一番見えるか
気になる部分がどこなのかを
熟知した上で
杢目の流れや見え方を慎重に吟味して色合わせして並べていきます
テーブルの天板など杢目や色味がデザインの一部となりますし
同じ材種でも杢目や色味が全く違うこともあります
オイルを塗った仕上げの色味も想像しながら
今までの経験や無垢の木の表情をみながら、
光の加減での見え方や色味の違いがでないよう
細心の注意をして
板の並びを決めていきます
些細なことかもしれないが、
この色合わせを
きちんとやることで
シンプルなデザインでありながら
無垢の木の家具に深みを与えてくれる
接ぎとは、
杢目と色味の調和が整った無垢の木の家具への始まりの作業となります
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